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自責と他責
2025/08/10
日々、診療や日常生活で、思い通りにいかない出来事は必ず起こります。
そんな時、原因の捉え方には大きく分けて二つの方向があります。
自責思考と他責思考です。
自責思考は、「自分にできる改善はなかったか」「もっと工夫できたのではないか」と、自分の行動や選択に目を向ける姿勢です。
一方、他責思考は、「あの人が悪い」「環境が悪い」と、原因を自分の外に置きます。
これまで多くの患者さんや相談者と向き合ってきて感じるのは、自責思考を持つ人は回復や成長が早いということです。
例えば治療経過が思うようにいかない時、「もう少し生活習慣を工夫してみよう」と行動を変えられる方は、その後の改善が目に見えて違います。
逆に他責思考に偏ると、「薬が合わないから」「周りが悪いから」と原因探しで終わり、変化のきっかけを逃してしまいます。
ただし、何でも自分のせいにしすぎる必要はありません。
過剰な自責は心を疲れさせ、時に体にも影響します。
大事なのは、事実を見極め、自分にできる範囲の改善だけを受け止めることです。
私はこれを“建設的な自責思考”と呼んでいます。
原因が環境や他人にある場合は、無理に背負わない。
でも、自分が変えられる部分があれば、そこに力を注ぐ。
その姿勢が、人生の舵を自分で握る一番確かな方法だと私は思います。